子どもの集中力が短い原因と、集中力を伸ばす運動あそび5選

保育スキル

じっとできず、いつも周りをいつもキョロキョロ・・・。

小学校の授業中、座っていられるのか心配

子どもの集中力が続いていない様子を見ると、心配になる親御さんは多いかと思います。

ですが、トレーニングを積み、環境を改善することで、

子どもの集中力を伸ばすことは可能です。

トレーニングといっても、遊びの中で集中力を育むことができます。

集中力が続かない原因を探り、楽しく集中力を伸ばしていきましょう!

この記事でわかること

・集中が続かない原因について解説

・集中力を楽しみながら鍛えられる遊びの紹介

子どもの集中力はどのくらい続くのか?

そもそも、子どもの集中力というのは、大人が思っている程は長く続きません。

対象が興味のないものや、苦手なものになると尚更です。

個人差はありますが、子供の集中できる時間は次のように言われています。

  • 幼児期では年齢+1分
  • 小学生では年齢×1.5分(10~20分程度)
  • 中学生では30~50分程度

もちろん個人差はありますが、集中力は環境や子どもの状態にも左右されます

こうして見ると思ったより短いといった印象でしょうか?

ひとつひとつの活動を短くし、集中が切れる前に次の活動に移るというのも、

スムーズに活動を行うために効果的です。

集中が続かない原因

生活習慣の乱れ

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保育士や療育関係者が保護者と面談する時に必ずといって良いほど聞くのが、

「生活リズム」について。

寝不足だったり、睡眠のリズムが狂っていると、自律神経が乱れ、集中力の低下に繋がります。

お菓子多めの偏った食生活だと、体力が続かない疲れやすい体になっている可能性もあります。

また、集中力だけでなく、癇癪などにつながる一因にもなり得ます。

やる気や集中力の低下を防ぐためにも、整った生活リズムを目指しましょう。

環境設定

視覚に入るものにテレビやおもちゃ、漫画など、興味のあるものがあると、集中の妨げとなる要因になります。視覚以外にも、音や室温などにも留意して、子どもが集中しやすい環境つくりを心がけてあげてください。

難しい場合には、卓上のパーテーションや、壁の方を向いての学習

音に敏感なお子様には、イヤマフを使うのも効果的です。

机と高さの合った椅子を準備するのも効果的です。

それでも卓上に消しゴムなどあれば、触って遊ぶ子もいます。

そういった子には必要なときだけ消しゴムを渡す、といった工夫も良いかもしれません。

中には「リビングでやる方が集中できる」というお子さんもいらっしゃいます。

子どもの意見にも耳を傾け、その子にあった環境を用意してあげてください。

体幹の弱さ

姿勢の悪いお子さんは、体幹が弱いことが影響しているかもしれません。

体幹が弱いから、まっすぐ座るのが難しい。姿勢が崩れるから、集中ができない

そういったお子さんには、後に紹介する運動遊びを通して体を支える機能を鍛えてあげましょう。

発達の順番として、粗大運動(立つ、走るなど大きい動き)のあとに、

微細運動(ペンを持つ、などの指先を使った動き)が発達していきます。

もしお子さんが細かい作業などに集中ができなくて、体幹も弱い場合は、

パズルのような手先を使った活動で集中力を高めるよりも、

体幹を鍛える粗大運動を行った方が、集中力を高める近道になるかもしれません。

発達特性の可能性

集中力が続かなかったり、体幹が弱いお子さんの場合、それ自体が発達特性の可能性があります。

ADHD(注意欠如・多動症)の場合、不注意や多動性があり、じっとしているのが苦手な場合があります。低緊張のお子さんの場合は、姿勢の保持が難しく、筋トレなどをしても筋肉がつきにくいという特徴があります。

定型発達のお子さんと比べると、トレーニングですぐに変わるわけではありませんが、

特性を理解するということは、保護者や支援者が不必要な注意を減らし、お子さんとの信頼関係構築に役立ちます。

体幹を鍛え、集中力アップを目指せる遊びを取り入れよう! 

雑巾がけ競争

その名の通り、雑巾を使って床の上を滑らせながら競争をする運動遊びです。

四つん這いの状態で体を支えつつ、バランスを取りながら前に進む雑巾がけ競争は、全身を使って体幹を鍛えるのにピッタリな遊びです。

下半身や腕を鍛えるだけでなく、体のコントロール能力も養われます。

難しいルールもなく、競争好きの子どもたちにとって、ワイワイ楽しみながら運動ができる遊びです。

だるまさんが転んだ

鬼役が数を数えている間に走る、

「だーるまさんがころんだ」の合図で止まる、動かない!

止まる動きでは集中力と体幹、姿勢維持能力が鍛えられます。

他にも判断力や瞬発力、ルールを守る社会性なども鍛えられる、大変コスパの良い遊びです。

キッズヨガ

今回紹介する中でも特に集中力を高めてくれる運動遊びがキッズヨガです。

少しハードルが高く感じるかもしれませんが、片足立ちで立つ「木のポーズ」のように、

簡単なものもありますのでご安心ください。

慣れないうちはフラフラとしてしまい、難しさを感じるかもしれませんが、

子どもたちはそれすらも楽しんで笑いながら取り組む子も多いです。

また、はじめは数秒しか取れなかったポーズも、次第に5秒、10秒とポーズを取れるようになることで、成功体験にも繋がり、自己肯定感アップの手助けとなります。

体幹以外にも、柔軟性も上がり、猫背予防にもなるキッズヨガは、ぜひ親子でも取り組んでいただきたい運動遊びです。

YouTubeなどで検索すれば簡単に見つかりますので、お気軽に始められます。

動物競争

小さいお子さんから小学校の子までオススメな運動遊びが動物のまねっこをしながら競争する、

動物競争です。

お題が犬なら、四つん這い。馬さんなら膝をつけない高這い。

カエルやうさぎなら、しゃがみながらジャンプ。

いずれも、全身運動をしながら体幹を鍛えられます

動物と言いつつもお題は何でもありで、例えば「えんぴつ!」で

寝転びながらゴロゴロと転がるのも、大いに体幹が鍛えられます。

大人がお題を出さなくても、子どもたちから「次は◯◯がいい!」といつもリクエストがくる

大人気の運動遊びです。

手押し相撲

こちらも子ども達に大人気の運動遊びです。

手押し相撲は、肩幅に足を広げて立ち、手のひらで押し合う遊びです。

体幹やバランス感覚はもちろんのこと、

空間認知能力、状況判断能力、力のコントロールなど様々な能力を楽しみながら

鍛えることができます。

運動あそびで集中力と体幹を鍛えるのはメリットいっぱい!

運動あそびを行うということは、集中力アップはもちろんのこと、

基礎体力の向上による、風邪を引きにくい体作りや、

体幹機能向上による、怪我の防止

心肺機能が高まることによる、睡眠の質の向上にも役立ちます。

友達や大好きなお母さん、お父さん、先生といっしょに行うことでの充足感、

できなかったことができるようになることの、自己肯定感の向上や成功体験など、

たくさんのメリットで溢れています。

もちろん、集中力が上がるということは、学力の向上にも影響を与えます。

どれも簡単に始められる運動あそび。

ぜひご家庭や教室で取り入れてみてくださいね。

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